サーバー・ドメイン関連
FFFTPを使用して
「データファイル」を転送する
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WordPress/Welcartでネットショップを構築する最大のメリットは、サーバー上で構築出来ることです。
とはいえ、何から何まで出来るものではありません。

例えば、こんな時です。
●バックアップしたファイルをPCにダウン/アップロードしたい
●WordPressで使っている、phpやCSSファイルなどをダウン/アップロードしたい

こんな時に使うのが「FTPソフト」です。
FTPソフトを使えば、サーバーとPCを接続して、ファイルの転送ができるようになります。

現在はWordPressなどを使ってサーバー上でウェブサイトを構築することが普通になりました。
その以前は、PC上でウェブサイトを構築し、そのファイルやフォルダをFTPソフトを用いて全てアップロード。
こんな方法で行っていました。
その時からウェブサイト制作を行っていた方には、なじみの深いソフトかも知れません。
まだ慣れていない方には少し取っ付きづらいかもと思いながら、解説していこうと思います。

今回はWindowsでよく用いられる「FFFTP」プログラムの使い方について解説します。
では、始めていきましょう!

Xserverのドメイン設定が完了していることを前提に、FTPアカウント設定の方法をご説明しています。
サーバーとドメインの設定ができていない方は、まずは下記ページを参照しながら設定を行ってください。

このコンテンツを読んでできること
  • FFFTPソフトの取得と設定ができる
  • XserverでFTPアカウントの取得ができる
  • FFFTPソフトを使用してデータファイルの転送を行うことができる
このコンテンツを書いた人
齋藤秀峰
ネット通販ビジネス
トータルアドバイザー齋藤秀峰SAITO SHUHO

2009年に自社ブランドのネットショップをオープン。2017年にWordPressのWelcartへショップを移転。その経験を元に、多くのネットショップをWelcartにて新規構築。現在もWelcartの運営を行いながら、日々研究を繰り返しています。

XserverでサブFTPアカウントを取得する

まずは、設定したドメインをFFFTPに接続するためのアカウントを取得します。
Xserverでドメインを設定すると、自動的に「初期FTPアカウント」は作成されています。
初期FTPアカウントでも接続は可能ですが、いくつかのフォルダをたどらないとWebフォルダへアクセスすることができません。
そのため、接続後すぐにWebのフォルダへアクセスできる「サブFTPアカウント」を取得することをおすすめしています。
「サブFTPアカウント」の取得方法を下記で解説していきます。

1Xserverのサーバーパネルへログインする

Xserverのサーバーパネルへログインします。
「設定対象ドメイン」がしっかり設定されていることを確認してください。

設定対象ドメインを選択する 引用:Xserver

2サーバーパネルのサブFTPアカウント設定を開く

「FTP」メニューの「サブFTPアカウント設定」をクリックして、サブアカウント一覧画面を開きます。

サーバーパネルのサブFTPアカウント設定を開く 引用:Xserver

3インストールに必要な情報を入力する

「サブFTPアカウント追加」タブをクリックし、下記の情報を入力します。

インストールに必要な情報を入力する 引用:Xserver

①FTPユーザID
任意のユーザー名を入力します。
FFFTPソフトで接続する際に必要になります。
ユーザー名は後で変更することはできません。変更する場合は、アカウントの再登録になります。
②パスワード
任意のパスワードを入力します。(セキュリティを考慮したもの)
FFFTPソフトで接続する際に必要になります。
アカウント作成後、「サブFTPアカウント一覧」から変更可能です。
③接続先ディレクトリ
FTPを接続するフォルダを指定します。
ここをWebのフォルダにしておくと接続時に便利です。
インストールしたWordPressへ接続する場合は、「独自ドメイン名/public_html」と入力します。
アカウント作成後、「サブFTPアカウント一覧」から変更可能です。

上記①~③の入力ができたら、右下の「確認画面へ進む」をクリックします。

インストールに必要な情報を入力する 引用:Xserver

上記の情報はFFFTPソフトで接続するために必要な情報となるため、忘れないように控えておいてください。
入力内容に誤りがなければ、右下の「追加する」をクリックします。

4アカウント追加完了

これでサブFTPアカウントの作成は完了です。「サブFTPアカウント一覧」タブに戻って、設定対象ドメインに表示されているか確認してください。表示されていれば完了です。

アカウント追加完了 引用:Xserver

FFFTPソフトのダウンロードと接続設定

作成したサブFTPアカウントでFTPに接続するために、「FFFTPソフト」をダウンロードして設定します。

1FFFTPソフトをダウンロード

窓の杜」からFFFTPをダウンロードします。
ダウンロードするパソコンのbit数を確認して、「窓の杜からダウンロード」をクリックします。

FFFTPソフトをダウンロード 引用:窓の杜

2FFFTPソフトをインストール

ダウンロードしたファイルを開き、手順に沿ってインストールを行います。

FFFTPソフトをインストール

3ホスト(サーバー)の設定

FFFTPのインストールが完了したら、ソフトを立ち上げます。
ホスト一覧から「新規ホスト」をクリックして、ホスト(サーバー)の設定をします。

ホスト(サーバー)の設定

4設定に必要な情報を入力する

ホストの設定をするために、下記の情報を入力します。

設定に必要な情報を入力する

①ホストの設定名
任意のホスト名を入力します。
ドメイン名などわかりやすい名前がおすすめです。
②ホスト名(アドレス)

Xserverサーバーパネル「サーバー情報」から「ホスト名」を確認して入力します。

②ホスト名(アドレス) 引用:Xserver

②ホスト名(アドレス) 引用:Xserver

③ユーザー名

サブFTPアカウントを作成したときのユーザー名を入力します。

③ユーザー名 引用:Xserver

④パスワード

サブFTPアカウントを作成したときのパスワードを入力します。

④パスワード 引用:Xserver

⑤ローカルの初期フォルダ
自身のPCフォルダ内にショップのファイルを置いておく場所を設定します。
⑥ホストの初期フォルダ

「/独自ドメイン/public_html」と入力します。
サブFTPアカウント追加時に、「接続先ディレクトリ」へ入力したものと同様です。

⑥ホストの初期フォルダ 引用:Xserver

上記①~⑥の入力ができたら、左下の「OK」をクリックします。

5FTPへ接続する

設定したホストが一覧に表示されたら、左下の「接続」をクリックしてFTPへ接続できるか確認します。

FTPへ接続する

6接続確認完了

「ファイル一覧の取得は正常終了しました。」と表示されれば、無事に接続完了です。
初期設定では左側がローカル(PC)側・右側がリモート(サーバー)側です。

接続確認完了

ホストの接続と切断

FFFTPソフトを立ち上げると、自動的にホスト一覧が表示されます。
閉じてしまった場合は、アイコンのプラグをクリックすると一覧が開きます。
また、つないだFTPを切断する場合は、プラグに×のついたアイコンをクリックします。

ホストの接続と切断

WordPressのデータファイル

WordPressのインストールが完了している場合は、リモート側にWordPressのデータファイルが表示されます。
WordPressインストール時に①サイトURLの設定でフォルダ名を入力した場合は、入力したフォルダが表示され、そのフォルダ内にWordPressのデータファイルが格納されています。

WordPressのデータファイル

FFFTPでファイルをダウンロードする

WordPressでウェブサイトを構築していく上で、データファイルをカスタマイズし、FFFTPを使用してファイルを送受信することが必要になります。
データファイルをカスタマイズする時には、まずはリモート側にあるファイルをダウンロードして書き換えを行います。

1ダウンロードしたいファイルを選択

ホストに接続した後、リモート側にあるファイルの中からダウンロードしたいファイルを選択します。(選択すると青い背景になります。)

ダウンロードしたいファイルを選択

2ダウンロードボタンをクリック

ファイルを選択した状態で、「下矢印」のボタンをクリックします。

ダウンロードボタンをクリック

3ローカルへダウンロード完了

ローカル側にファイルが表示されたら、ダウンロード完了です。
同じファイル名で上書きした場合は、日付(時間)がリモート側のものと同一になっているかでアップロード完了を確認してください。

ローカルへダウンロード完了

フォルダを選択してダウンロードした場合は、フォルダ内全てがダウンロードされます。

FFFTPでファイルをアップロードする

ダウンロードしたデータファイルを編集できたものします。
編集したデータファイルは、アップロードをしないと反映しません。
アップロード方法は下記の様になります。

1アップロードしたいファイルを選択

ホストに接続した後、ローカル側にあるファイルの中からアップロードしたいファイルを選択します。(選択すると青い背景になります。)

アップロードしたいファイルを選択

2アップロードボタンをクリック

ファイルを選択した状態で、「上矢印」のボタンをクリックします。

アップロードボタンをクリック

3リモートへアップロード完了

リモート側にファイルが表示されたら、アップロード完了です。
同じファイル名で上書きした場合は、日付(時間)がローカル側のものと同一になっているかでアップロード完了を確認してください。

アップロードしたいファイルを選択

フォルダを選択してアップロードした場合は、フォルダ内全てがアップロードされます。

アップロードを行う際は、リモート側のフォルダの状態を確認しましょう。
違うフォルダを開いている場合、開いているフォルダにファイルがアップロードされてしまい、状況によってはサイトに不具合を起こす可能性もあります。
リモート側がアップロードしたいフォルダを開いているかどうかをしっかりと確認しましょう。