自社だからこその経営理念
先日、訪問コンサルティングをさせて頂いた鋳物メーカーさんでのこと。
デザイナーさんに依頼して食器のデザインを起こし、鋳物で商品を作ったのだが、全く売れなくて困っていると。
デザイン自体はなるほどと思えるようなものでしたが、お刺身を乗せても合うし、フレンチでもいけるんですが・・・。
と、料理を乗せた写真を見せて頂きました。
販売価格はかなり高額。
鋳物なので割れにくい特徴を持っていて、社長さんは気に入っているご様子でした。
まず感じたのは、商品コンセプトが明確になっていない。
お客様が誰なのか、どんな使い方をするのかが決まっていない。
更に、経営理念をお聞きしたところ、先日、別のコンサルタントと一緒に作ったばかりですと、棚からファイルを持ってきて見せて頂きましたが、食器メーカーであれば、どこの企業でも目指すであろう言葉が長々と書かれていて、独自性が打ち出せていない。
こんなこと、意外と多いんです。
競合がひしめく中、商品開発にあたって考えなくてはいけないこと。
お客様を人格単位まで絞り込み、そのお客様がこの商品しかない!と思ってもらえるものを作らないとだれも買ってくれないんです。
まずは、お客様を含めて商品コンセプトを明確にし、他社との違いを打ち出すこと。
できれば経営理念の再構築を行い、社長の熱い思いを込めた、独自性のあるものにしたいところ。
経営理念次第で、社員もやる気を持って取組みだすきっかけにできます。
そして、お客様がぜひ欲しい!と言って頂けるような伝え方をする。
上手く行っている競合は、既にそれが出来ています。
後発メーカーは、それを超える取り組みが必要です。
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