動画の全文書き起こし

今からお伝えするお話しは、ず~~っと長く利益を出し続けるネット通販を構築する物語です。
知識ばかりで使えるノウハウを持っていなかった私が、自らネット通販を立ち上げ、次々に現れる大きな課題を乗り越えながら、多くの使えるノウハウを手にいれた過程をお伝えします。
これからネット通販を始めたい方、始めたものの利益が出ないとお悩みの方など、ネット通販で成功したい方は、ぜひ最後まで読んで頂きたい物語です。

申し遅れました、イマジンポケットの齋藤です。

2007年の秋の日、いつもの様にウェブ制作の準備として、とあるふとん屋さんの検索キーワードの調査をしていた時の事である。

「おおおっ! ものすごくたくさんの検索回数じゃないか!」
「何なんだ、この「リングピロー」というキーワードは?」

イマジンでは、ウェブ制作を行う前に、どんなキーワードでサイトにたどり着いてもらえそうか、重要キーワードを決めて、集客の土台を築いていた。

イマジンは常々「効果的なウェブサイトを作る!」を合言葉に活動をしていた。
それが顕著に表れるのがネットショップだが、当時のイマジンは、ネットショップのノウハウは皆無に等しく、成功させた経験もなければ、集客面でも少しかじった程度のSEO対策くらいしか持ち合わせていなかった。

クライアントのネットショップを改善する中で、色んな提案もしてみた。
「現在の集客は、一日当たり20人です。売上につなぐのに広告を出してみませんか?」
「今の商品ページは文章が多いので、価値を伝えやすい写真を撮って載せてみませんか?」
ところが、どれも予算がかかるという理由で断られた。
その予算を使ってどれだけの効果が出るかを、私自身が示せなかったのだ。
実績も自信もなかった。あったのはアイデアとチャレンジする気持ちだけだった。

「何かいい方法はないものか?」
そう思っていた矢先に、この「リングピロー」という得体のしれないキーワードを見つけたのだ。

すぐさま「リングピロー」を検索してみた。
ふとん関連で出てきたキーワードだったが、調べてみるとウエディング小物の一つ。
結婚式の指輪交換の時に指輪を載せて置くファッショナブルなクッションのことだった。

13年間かけて辿り着いたネット通販成功の技術

「これが月間4万回も検索されているのか? そんなに人気なのか?」
そう思った私は、周りの友人に聞いて回り、たまたま若い女性で知っている人がいて、
「結婚式でよく見かけますよ! 最近流行っているみたいで、先日、友人の結婚式があって、プレゼントしました。」とのこと。
「はやりものか~~! いつまで続くかわからないな。」
「でも、口にするものでもないし、きれいで気に入ってもらえれば買ってもらえるかも!」 そう思って私は更に調査を続けた。

「価格は千円から4万円と幅が広いな。」
「結婚式で使うからご祝儀相場なのかな?」
「形も素材もデザインもまちまちだけど、どれも綺麗なものばかりだ。」
「周りにデザイナーもたくさんいるし、うちでも作れるかも……。」
なにより、このネットショップを立ち上げることで、成功するノウハウを手に入れることができる。
そう思った僕は、躊躇なく事業の立ち上げを決断した。

「ところで、ブランドってどうやって作ればいいんだろう?」
その疑問が湧いたのは、スタッフのひとりTさんの一言だった。
「ウエディング小物を事業にするなら、ブランド化が必要なんじゃない?」
まじめな顔でサラッと言ったこの言葉が、僕の頭にこびりついていたのだ。

ブランドを色々見てみると、
・思いを大切にしていたり、名前やロゴマークや色使いに拘りがある
・素材やパーツ、パッケージにも拘りがあって、価格は高め
ブランド化するなら、まずはここから決める必要があると思った。

13年間かけて辿り着いたネット通販成功の技術

コンセプトは、「永遠の絆、輝かしい未来」
名前は、「Le Ciel Brille」、フランス語で輝く空。
ロゴマークとカラー、パッケージは、プロと検討を重ねて作り上げた。
「思っていた以上の出来上りだ! これならお客様も喜んでくれると思う。」 この勢いで、商品開発の段階に入っていくが、思わぬ落とし穴が待っていた。

「商品デザインをしたいが、まともなアイデアが全く出てこない!」
周りにいたグラフィックデザイナーにお願いしてみたけれど、ピンとくるものは一つもなかった。
「そうなんだ! グラフィックデザインとファッションデザインは違うんだ!」
ようやくそれに気付いた。
そんなレベルだった。
僕は途方に暮れた。
来る日も来る日も考えたが、なにも浮かばない。
どこからともなく除夜の鐘が聞こえてきて、年が変わったことを知った。

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