下請けからの脱却に必要なもの

植木鉢

先日行ったコンサルティング。
樹脂成型メーカーさんでのお話し。

これまで委託された製品を作ってきたが、数年前に自社のオリジナル商品を開発してみた。
この新商品を作るのに金型を新規に起こし投資もした。
ホームセンターなどへ売り込んでみたものの、全く採用に至らず、なんとかしたいとのことでした。

商品を見せて頂き、色々質問をさせて頂いたところ、お客様像が設定できていなくて、もちろん商品コンセプトもない。

形や色などデザイン面では特徴を出そうとされているのは理解できたが、これでは価格競争に陥るだろうし、特徴が無いのでバイヤーさんも採用する気にはならないだろう。

下請け企業は、もの作りのノウハウがあるので、作ろうと思ったら何でもできてしまう。
ただ、エンドユーザーをファンにするという意識がほとんどなく、この様な話しは頻繁に聞こえてくる。

エンドユーザーをファンにするには、顧客を徹底的に絞り込み、競合との異質化を考慮し、この商品じゃないといけない!
って言ってもらえるものが必要だ。

社員の挨拶など、とても丁寧で、教育されている感じを受けたし、そこはあまり問題ではなさそう。

下請けからの脱却を目指すのであれば、今まで考えなくても大丈夫であった、お客様思考、マーケットインの考え方を理解する必要がある。

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