ビジネスバーべQ vol.11

みなさんこんにちは、イマジンポケットスタッフの大石です。
今回は、1月7日(木)に配信された、第十一回ビジネスバーべQについてご紹介します。

まずは冒頭から、「ピンチはチャンスだよ」と佐治さんの熱い言葉が走り出しました。
新しい年になった途端、1都3県に緊急事態宣言が発令され、まだまだコロナとの縁の切れない世の中を生き抜いていかなければなりません。
そんな中、先行きが不安な人が多くなる中で今まで以上に顧客満足の提供ができるように、今やるべきことを理解して、しっかりと準備することがチャンスにつながるんだそうです。

そして、コロナ禍で必要不可欠となってきたオンラインを効率化するために、様々なツールやシステムが多く名を上げてきています。
弊社の齋藤は、そんな効率化できる道具を、ビジネスの本質とうまく組み合わせていくことに力を注いでいくつもりだと話します。

小幡さんは、緊急事態宣言真っ只中の県に在住してるため、ステイホームの時間が増えますと嘆き気味でした。
しかしこれをいいタイミングだと捉えて、創造に力を入れていきたいと思っていると話します。
意味合いは違うかもしれませんが、冒頭で佐治さんが話された「ピンチはチャンス」になっていくかもしれません。

という具合に、本年最初の配信ということで、まずはお三方のご挨拶から始まりました。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから本題に入っていきます。
今回の食材(テーマ)は、「伝統芸能しゃみせん教室のコミュニティ化への転換」です。

しゃみせんと聞くと堅いイメージがあるよね、と話す木幡さん。
たしかに、“伝統芸能”なんて単語を聞くと、着物を纏って座敷で正座をしている、そんな堅苦しい雰囲気を思い浮かべます。
“気軽”という言葉の似あわない、敷居の高さも感じます。

そんなイメージのある伝統芸能のしゃみせんの、気軽さのない堅苦しい習慣を打破して、とにかく楽しんでいただくという一点を貫いて活動されているのが、「しゃみせん楽家(らくや)」というお店を持つ店主の濱谷さんです。
しゃみせん楽家さんは、しゃみせん教室を中心に、オリジナルのしゃみせんや小物を販売するビジネスを展開しています。
富山県の海の近くに実店舗を構えておられ、そこには私も何度か足を運んだことがあるのですが、明るい和テイストの素敵なお店です。
ネットショップとしても展開されており、こちらも楽しい雰囲気が伝わってくるような、統一感のあるショップになっています。

店主の濱谷さんがこの事業を始められたのは、今から約8年前の2013年。
しゃみせんに対する想いがとても強い方で、小さいころから身近にあった大好きなしゃみせんを世界中に広げたいというビジョンを持たれ、会社員から一念発起して開業されたそうです。
“しゃみせんのコンサート「シャミリンピック」を開きたい”という目標に向かって、現在も意欲的に活動されておられます。

しゃみせん楽家さんの特徴を挙げると、大きく分けて2つあります。
1つは、しゃみせんのオリジナル商品を開発されていることです。

実際にしゃみせんを買ってみよう!と思ったことがないので値段の相場はピンときませんが、ちょっと始めてみようという手頃な値段ではないという感覚はあります。
そんな価格から敷居の高さを下げるために開発されたのが、しゃみせん楽家さんのオリジナル商品「紙のしゃみせんSHABO」です。

まず、「紙のしゃみせん!?」というインパクトがありますよね。
段ボールで出来ているので本格さは薄いですが、紙ならではの簡易さから、気軽に始めてみようと思う方にはぴったりの商品なのです。
コードも簡単に弾けるような仕組みに開発されており、オリジナルの教本と動画を見ながら弾けるようになるという楽しさもあります。
今流行りの歌の楽譜のプレゼントもあり、子供でも興味が持てる素晴らしい商品だと思います。
これはやってみたくなるね、と佐治さんも興味を示されていました。

そしてもう1つは、しゃみせん教室です。

しゃみせんに限らず、例えば習い事の例で言うと「ピアノ教室」や「そろばん教室」、「習字教室」と様々な種類がありますが、どれも先生がいて教えてもらって上達するという、そんなイメージが定着しているかと思います。
しかし、しゃみせん楽家さんの開く教室は、ただのしゃみせん教室ではありません。
しゃみせんを通じたコミュニティを作る、ということに重点を置いている教室なのです。

同じしゃみせんを習っている仲間が出来るということで共通点があり、先生に聞けないことでも仲間には聞けたり、しゃみせん以外の会話も弾んだり、そこから新しい仲間に発展していくという楽しさもあります。
そんなコミュニティの繋がる先に、「しゃみせん好きを世界中に広める」という濱谷さんのビジョン達成があると、弊社の齋藤が話します。

こうした特徴と取り組みから、このコロナ禍で景気の落ち込む話が多い中にもかかわらず、昨対比が1.2倍、ネットショップは3倍弱の売上を達成されたそうなんです。

古来から続く伝統芸能を世界観やオリジナル商品によって、カジュアルにうまく演出していると、佐治さんは続けます。
これからの時代はどれだけ情報をうまく届けるか、敷居を下げて若い世代を取り込むかということが大切なのだそうです。
「何のためにやっているのか」ということを感じられ、共感が伝わる濱谷さんの想いに称賛をされていました。

これからの課題は、コロナ禍を乗り切っていくための「オンライン」というツールをいかに活用していくかであると、私も考えます。
しゃみせん楽家さんでも、現在もオンラインでのしゃみせん教室は実施されていますが、普段の教室をただオンライン化するだけではなく、オンラインならではの強みを発揮していくための課題を乗り越える局面にあるそうです。
オンライン化という流れに乗っていくためには、まずは中身の見直しが必要になるということなのですね。

さて、次回の配信は1月21日(木)を予定しています。
次回は、オンラインツールの達人のゲストを招いてのお届けになります。
今回の末尾でもオンライン化の話をしましたが、オンラインを活用し上手に付き合っていくためのヒントになるのではないでしょうか?
配信をお楽しみに!

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